




平成19年8月8日深江菅田保存会発足式が行われた。 その目的は東成区の伝統文化である菅細工(大阪市指定文化財)の材料となる菅 は、昭和三十年代までは、地域の菅田で栽培されていた。しかし、現在は有志 によりプランターで栽培されているのみである。東成区ひいては大阪市の伝統 文化である「深江の菅細工」を地域内外で振興していくことを目的に、南深江 公園の一部を利用し約4uの深江菅田を復興保存する為に保存会を立ち上げた。 その後、長年深江に住まう住民の方の好意により深江郷土資料館横の土地を 提供され、約60uの本格的な菅田が復元されました。 しかし、しばらく菅田の栽培がなかったので富山県高岡市福岡町まで栽培技術 の勉強に行き、また深江まで教えに来てもらい、伝統の菅草の育成に成功しま した。そして更なる良質の菅の収穫を目指し改良を重ねているところです。 収穫した菅を使って菅笠、円座等菅細工はもちろん深江稲荷神社の夏祭りでは 菅で茅の輪を作り神社に奉納しています。 その昔、深江の重要な産業であった菅作りを地域の小学校に体験学習していま す。3年生の秋10月に菅苗を植え、4年生になった1学期末梅雨明けに成長し た菅を刈り取ります。子ども達は非常に興味をもって参加してくれます。